子育て 小学1〜3年 小学4〜6年

見えにくい小学校での様子、担任への早めの相談で気づけたこと

子どもの小学校への入学を機に、保護者と先生との関わり方は大きく変わります。

保育園のころは、送迎時に先生と話す機会がありました。しかし、小学校に入ると先生と顔を合わせる機会は少なくなり、連絡帳で必要な連絡事項を端的に伝え合うことが中心になりました。そのため、子どもが学校でどのように過ごしているのか、家庭からは見えにくくなったと感じています。

小学1年生の息子は、こちらから聞かなければ学校での出来事をあまり話しません。聞いてみても話の前後がつかめず、実際の様子まではわからないこともあります。

そんななか、思いがけないきっかけで、息子が授業中に寝ていたことを知りました。担任の先生に連絡帳で尋ね、面談するなかで、生活リズムを見直す必要があることや、息子が自信を失いかけていたことに気づきました。先生に相談したことが、家庭での生活や声かけ、学校での関わり方を見直すきっかけになりました。

今回は、家庭と学校で息子の様子を共有し、それぞれの場所でできることに取り組んだ経験を紹介します。

息子の友達の一言で知った、授業中の居眠り

5月のある日、いつもどおり学童保育へ息子を迎えに行くと、友達が「今日さぁ、授業中に寝てたんだよ」と息子のことを教えてくれました。

家で息子と学校の出来事を話すことはありましたが、授業中に寝てしまったという話は一度も聞いたことがなかったため、驚きました。

息子に「授業中に寝ているの?」と尋ねると、「うーん、なんか寝ちゃうんだよね」と答えました。ほかにも学校での様子を聞いてみましたが、寝てしまったのは1回だけなのか、何日も続いているのかまではわかりませんでした。そこで、担任の先生に確認することにしました。

先生は宿題の丸付けや提出物の確認もあり、忙しいだろうと思いました。学期末の面談まで待つべきか迷いましたが、授業中の居眠りは、それまでの息子には見られなかった変化です。早めに学校での様子を知りたいと考え、先生の都合の良いときに確認してもらえるよう連絡帳で尋ねることにしました。

連絡帳には、友達から息子が授業中に寝ていたと聞いたことと、先生の時間のあるときに、最近の学校での様子を教えていただきたいと書きました。その日のうちにいただいた返信には、授業中に少しずつ姿勢が崩れ、そのまま眠ってしまうことがよくあると、具体的に記されていました。

この返信から、息子との会話だけではつかめなかった授業中の様子を知ることができました。迷いながらも早めに尋ねたからこそ気づけたことがあり、相談して良かったと感じています。今回のやり取りは、家庭と学校で息子の変化を共有する第一歩になりました。

面談で振り返る、生活リズムと心の変化

その後、担任の先生と面談し、学校と家庭での息子の様子を振り返りました。そのなかで最初に思い当たったのが、息子が始めた「朝活」です。

当時は夜20時から21時には寝ていましたが、息子は朝に読書や制作をすることを楽しみにしていました。最初は6時起きだったものの、少しずつ起床時間が早まり、5時前から遊び始める日もありました。登校するまでは元気いっぱいだったため、早起きが日中の眠気につながっているとは思っていませんでした。しかし、面談で生活リズムを振り返り、息子の場合は、少しずつ早まった起床時間が日中の眠気に影響していたのではないかと考えました。

面談では、家庭で気になっていた息子のつぶやきについても伝えました。そのころの息子は、お茶を注ごうとしてこぼしたときなど、ちょっとした失敗でも、「僕って、どうせだめだし」と独り言のように口にすることが増えていました。

授業中の姿勢の崩れや居眠りで、先生や友達から注意されることが重なり、「またできなかった」「自分はだめだ」という気持ちが膨らんでいたのかもしれません。先生も、息子が家庭でそのような言葉を口にしていることは知らなかったそうです。家庭での様子を共有したことで、学校での行動だけでなく、その背景にある息子の気持ちにも目を向けてもらうきっかけになりました。

家庭と学校、それぞれの取り組み

面談後、家庭では朝活を中止し、起床時間を5時から6時に変更しました。早く目が覚めても、6時までは布団で過ごすことを息子と約束しました。

息子は最初、「えー」と残念そうにしていましたが、授業中に寝てしまうことには、自分でも気づいていたため、理由を話すと納得してくれました。就寝時間は大きく変えず、20時から21時には寝る生活を続け、睡眠時間を9時間以上確保するようにしました。

生活リズムを整えるなかで、息子にも「姿勢を良くしよう」「授業中に寝ないようにしよう」という意識が少しずつ生まれたようです。

家庭では、息子が自分のできていることや良いところに目を向けられるよう、「こんないいところがあるよね」「できたね、ばっちりだね」と具体的に伝えることも増やしました。

学校では、先生が息子に「大丈夫だよ」「できたね」など、肯定的な言葉を意識してかけてくださいました。宿題の一言コメントに「たくさん頑張ったね」と書いてもらったときには、息子もうれしそうでした。先生に認めてもらえた経験が、「僕もできる」という自信に少しずつつながっているように感じました。

家庭だけでの対応では、学校で息子がどのように過ごし、どんな気持ちを抱えているのかまではわかりませんでした。一方、学校だけでは、5時起きの朝活や、家庭での「どうせだめ」という言葉は見えません。家庭と学校の情報を持ち寄ったことで、生活面と気持ちの両方から支えることができました。

気になる変化は早めに学校と共有

生活を見直してから、授業中に寝る回数は次第に減っていきました。7月にはほとんど寝ることがなくなり、姿勢を保とうと頑張っていると担任の先生から聞きました。家庭でも、先生に褒めてもらったことを喜んで話すようになり、「僕って、どうせだめだし」という言葉はかなり減ったように思います。

もちろん、すべての不安がなくなったわけではありません。休みの終わりには「明日、学校か〜」と言うこともあります。それでも、現在は特に嫌がることなく登校できています。学校への苦手意識が強くなったり、自信をさらに失ったりする前に、周りの大人が小さな変化に気づき、支えることが大切だと感じました。

今回、私が先生と共有したのは、子どもの友達から聞いた学校での出来事、5時起きという家庭の生活リズム、息子が家で口にしていた言葉です。一つひとつは小さな情報でも、つなぎ合わせることで、学校で起きていることの背景が見えやすくなりました。先生からも、家庭での様子を知ったことで、学校で見られた姿の背景がわかったと言っていただきました。家庭から学校に尋ねるだけでなく、家庭でしか見えない様子を伝えることも、子どもを理解する手がかりになるのだと感じました。

子どもの言葉や行動に気になる変化があり、家庭だけでは様子をつかめないときには、早めに担任の先生へ相談してみるのも一つの方法です。すぐに答えが出なくても、家庭と学校で情報を持ち寄ることが、子どもの変化を理解し、対応を考える糸口になるかもしれません。

(ママライターA)