Topics
編集部のライターたちが
富山での子育てに役立つ
親子で楽しむ薬膳歳時記 ~7月 文月(ふみづき)~
薬膳とは、季節や自分の体調に合わせた食材をバランスよく取り入れる食事方法のこと。難しいイメージがありますが、いつもの食材や調味料を組み合わせるだけでOKです。
薬膳料理研究家の谷口ももよさんが、年中行事や旬の食材についてやさしく解説し、免疫力アップが期待できる注目のきのこ「ハナビラタケ」を使ったレシピもご紹介します!
今回が最終回となりますが、四季折々の暮らしや食材を知ることは、子どもたちの「食育」にもつながります。これからも、親子で季節の移り変わりを楽しんでいきましょう。
【森の環×はっぴーママ富山版の特別プレゼント企画を実施中!】
ハナビラタケを生産する森の環では、フリーズドライ商品「花びら茸の和風スープ」の1週間お試しセットを、抽選で10名様にプレゼントします。
この和風スープは1食で1日に必要なビタミンDの目安量を十分に取ることができ、忙しいママやお子様にもおすすめの一杯です。
「森の環」のInstagramをフォローの上、下記応募フォームからお申込みください。非公開アカウントでもOKです。
応募締め切り:7/31㈬
●7月は「文月」
7月の和風月名は「文月(ふみづき)」といいます。7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風にさらしたりする風習があることから名づけられたというのが定説となっています。稲の穂が膨らむ季節であることから「穂含み月」が転じたという説もあります。
夏至から数えて11日目の7月1日ごろから5日間の時期を「半夏生(はんげしょう)」といいます。田植えをこの時期までに終わらせる目安として、田の神様に感謝する行事なども行われます。二十四節気では「小暑」(7月6日)から「大暑」(7月22日)となり、暑さ本番となります。
●半夏生にはタコ、七夕にはそうめんを
関西地方では、半夏生にはタコを食べる風習があります。これは「タコの足のようにしっかりと根を張って豊作になるように」という願いを込めて、農家の人々が神様にタコをお供えしたことが始まりです。
七夕にそうめんを食べる地域もあります。これはもともと、中国で七夕にそうめんの原型とされる「索餅(さくべい)」が食べられていたことが始まりで、七夕はそうめんをお供えして無病息災や機織りなどの技巧上達を願う風習になりました。そして、夏の土用丑の日の1回目は7月24日。ウナギだけでなく、消化がよく栄養のあるものをとって夏バテを予防していきましょう。
●消化のよいもので夏バテを予防
本格的な夏の到来で、熱中症や夏バテから身を守るにはトマト、キュウリ、ナス、冬瓜など水分が豊富で、熱を冷ましてくれる夏野菜が欠かせません。また、冷たいものの取りすぎは胃腸が弱くなってしまうので要注意。胃腸の調子を崩さないように、消化の良いもので栄養をしっかり取ることで、夏バテを予防します。
食欲のない暑い夏にそうめんは食べやすくてよいですが、栄養価が少ないので、そうめんだけでなく野菜や豚肉などと合わせるとバランスがよくなります。夏冷えしやすい方はショウガ、シソを組み合わせるといいですね。
【ハナビラタケを使ったおすすめレシピ】
●ハト麦と生姜のタコ飯
タコは疲労回復効果があり、コラーゲンも豊富でお肌にもよい食材です。ハト麦は生薬名「ヨクイニン」というイボ取りのお薬ですが、最近は胃腸の調子を整えたり、美白効果もあったりと注目の食材です。
子どもに多い「水いぼ」にも良いと言われています。粒のままだと少し硬いので、炊飯前に1時間ほど水に浸しておいてから炊飯してください。ハト麦がない場合は、押麦などもさっぱり食べられてよいと思います。この時期は胃腸の調子が悪い方も多いと思いますが、ショウガは胃のムカムカを抑え、シソは食欲をアップしてくれます。
■材料(4人分)
ハナビラタケ 100g
タコ 100g
ショウガ 10g
ハト麦 大さじ2程度
米 2合
しょうゆ 大さじ2.5
酒 大さじ1
みりん 小さじ1
シソ 適宜
■作り方
①ハト麦は事前に1時間ほど水に浸しておく。
②タコは薄切り、ショウガは千切りにし、ハナビラタケは一口大程度にちぎる。
③炊飯器に米を入れ、水加減を少し控えめにし、①と②、調味料を入れて炊く。
④仕上げにお好みで千切りのシソを散らして完成。
(はっぴーママ編集部 ママライターN)