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富山での子育てに役立つ
親子で楽しむ薬膳歳時記 ~6月 水無月(みなづき)~
薬膳とは、季節や自分の体調に合わせた食材をバランスよく取り入れる食事方法のこと。難しいイメージがありますが、いつもの食材や調味料を組み合わせるだけでOK! 四季折々の暮らしや食材を知ることは、子どもたちの「食育」にもつながります。親子で季節の移り変わりを楽しみましょう。
このコラムでは、薬膳料理研究家の谷口ももよさんが、年中行事や旬の食材についてやさしく解説。ビタミンDや食物繊維「βグルカン」が豊富で、免疫力アップが期待できる注目のきのこ「ハナビラタケ」を使ったレシピもご紹介します!
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●6月は「水無月」
6月の和風月名は「水無月(みなづき)」といいます。梅雨に差しかかる時期に水がない月というのも不思議ですが、水無月の「無」は「の」にあたる連体助詞なので「水の月」という意味であるという説や、夏に向けて暑さで水が干上がってしまうことが由来しているという説もあります。田植えの時期を指す二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」(6月5~20日ごろ)もこの頃です。
●夏越しの祓は「茅の輪くぐり」や和菓子を
年に二回ある大祓いの神事のうちの一つ「夏越しの祓(なごしのはらえ)」が6月30日にあります。「茅の輪くぐり」をすることで、無病息災や家内安全を願う行事です。
皆さんは、水無月という和菓子をご存じでしょうか。白のういろう生地に小豆をのせた三角形の和菓子で、夏越しの祓の時期に食べられます。夏越しの祓は昔「氷の節句」といわれ、御所では暑気払いのため氷を取り寄せていましたが、庶民にとっては手の届くものではなかったため、氷をかたどってこの和菓子が作られたと言われています。
●小豆や緑豆で暑気払いを
小豆は日本では厄払いにも使われています。東洋医学では利尿効果や解毒作用があり、赤小豆(せきしょうず)と呼ばれています。また、アジア諸国でよく使われている小豆に似た「緑豆」は、暑気払い、解毒、むくみ解消によく使われています。身近なものでは、緑豆から作られているもやし、春雨などがおすすめの食材です。
●消化の良いもので胃腸を労わって
ジメジメした梅雨の時期は、体にも水がたまりやすく、むくみや胃腸の調子が低下しやすい時期。消化のよいもので胃腸を労わりながら、水の代謝を心がけます。梅雨の時期は寒暖差も激しいので、体が冷えないように気をつけましょう。むくみを解消するには、もやし、あさり、とうもろこしなどがおすすめ。消化のよいもので、寒いときには生姜や香草類などもうまく活用しましょう。
【ハナビラタケを使ったおすすめレシピ】
●あさりとハナビラタケのフォー風春雨
あさりのうまみで出汁いらず。春雨でさっぱり、簡単においしくできるスープ麺です。もやしや春雨は緑豆からできていて、むくみ改善に効果があり、あさりも水の代謝を整えます。梅雨の合間のお天気がよいときには、体もちゃんと日光を浴びて、ビタミンDをアップしましょう。
生のハナビラタケも日光に2~3時間当てると、ビタミンDの含有量が一気にアップします。ぜひお試しください。
■材料(2人分)
ハナビラタケ 100g
あさり 100g程度
もやし 1/2袋
春雨 50g
こしょう 少々
(以下お好みで)
塩か塩昆布 ひとつまみ
ナンプラー 小さじ1
パクチー 適宜
レモン汁 少々
■作り方
①あさりは砂抜きをしておく。
②鍋にあさり、春雨、もやしと、食べやすい大きさに切ったハナビラタケ、水500㏄を入れ、加熱して沸騰させる。
③味付けはこしょうに、塩またはひとつまみの塩昆布を入れるだけで簡単にとてもおいしくなります。ナンプラーとレモン汁を加え、パクチーを添えるとフォー風になります。
(はっぴーママ編集部 ママライターN)