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編集部のライターたちが
富山での子育てに役立つ
親子で楽しむ薬膳歳時記 ~9月 長月(ながつき)~
薬膳とは、季節や自分の体調に合わせた食材をバランスよく取り入れる食事方法のこと。
難しいイメージがありますが、いつもの食材や調味料を組み合わせるだけでOK!
四季折々の暮らしや食材を知ることは、子どもたちの「食育」にもつながります。
親子で季節の移り変わりを楽しみましょう。
このコラムでは、薬膳料理研究家の谷口ももよさんが、年中行事や旬の食材についてやさしく解説。
ビタミンDや食物繊維「βグルカン」が豊富で、免疫力アップも期待できる注目のきのこ「ハナビラタケ」を使ったレシピもご紹介します!
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9月は長月(ながつき)
9月の和風月名は「長月(ながつき)」といいます。
長月とは、秋が深まり、日が短くなって夜がだんだん長くなっていく様子を表した「夜長月」を略したものといわれています。
9月9日には「重陽の節句(菊の節句)」があり、菊の花が咲く月であることから「菊月」ともいわれます。
健康長寿をお祝いする「重陽の節句」
9月といえば、重陽の節句、お月見、お彼岸などの行事があります。
夏のお盆でお墓参りができなかった方は、暑さがしのぎやすくなったお彼岸にご先祖様にお参りに行くとよいですね。
9月9日の重陽の節句は、健康長寿をお祝いする節句です。収穫に感謝し、おいしいご飯で健康をお祈りしましょう。
重陽の節句では、栗ご飯を食べたり、菊の露によって長寿を得た少年「菊慈童(きくじどう)」にちなんで、菊の花を飾ったり、菊酒を飲む風習があります。この時期は食用菊が出回るころ。菊は体を浄化させる働きがあり、目の疲れ、肝機能アップにもよい効果があります。
お彼岸の時期にはおはぎ、中秋の名月にはお月見団子を作って家族で食べるのもよいですね。
潤い効果のある食材がおすすめ
厳しい夏を越えたとはいえ、体はまだ本調子ではありません。
初秋はまだまだ暑い日もあり、体が乾燥した状態が続いています。
夏の疲れを癒し、秋の乾燥にも注意をする時期。潤い効果があり、温かいものをとるように心がけましょう。
おすすめ食材:水分の多い秋の果物(ナシ、カキ、リンゴなど)、旬のきのこ、体を潤すダイコンやレンコンなど「白い食材」をとるとよいといわれています。
【ハナビラタケを使ったおすすめレシピ】
●ハナビラタケときのこたっぷり炊き込みご飯
ビタミンDが豊富なハナビラタケと一緒に、きのこを合わせた秋らしい一品。
うまみが凝縮されていて、免疫力が強化されることで風邪予防にもつながります。食用の菊の花を散らせば、重陽の節句のお祝いにもおすすめです。
■材料(4人分程度)
ハナビラタケ 100g
シイタケ 3〜4個
米 2合
醤油 大さじ2.5
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
油揚げ 1枚
食用菊 適宜
■作り方
①ハナビラタケは小さく手で割き、シイタケは5㎜ほどに薄切り、油揚げは1㎝×3㎝程の食べやすい大きさに切る。
②米を研いで、水を少なめに(1.5合分ほど)入れ、①と調味料を入れて炊く。
③炊き上がったら器に盛り付け、菊の花を散らして完成。
(はっぴーママ編集部 ママライターN)