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富山での子育てに役立つ
子どもの成長を育むファーストシューズの選び方
赤ちゃんが歩き始めたら靴の購入ですね。とはいえ、いつどうやって選んだら良いのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
今回は、2児のママライターがファーストシューズの選び方について
幼児子ども専門シューフィッターにお話を聞き、まとめました。
赤ちゃんの足は扁平足
赤ちゃんの足は扁平ですが、成長とともに足の骨のアーチが形成されていきます。足の骨は26個、それぞれの骨の組み合わせが足裏の三つのアーチを作り上げます。
アーチには、自分の骨を支えるクッションの役割や地面を蹴って前に進む推進力、全身の血流をよくする働きがあります。
アーチがうまく作られないとO脚や内股になりやすいためアーチの発達を促すには、足の指を使って歩くことが重要です。
靴の中で足の指が自由に動かせて、靴の中で足が滑らず、元気に走ったり歩いたりできることが大事です。
子どもの足の骨は軟らかく、大人の足のように骨がしっかりできているわけではありません。大人と同じような足になるのは18歳頃だと言われています。
8歳頃には骨格ができ、足がしっかりしてくるので、それまでが足を作る大事な時期です。
また、子どもは関節がまだゆるいため、足に合っていない靴でも履けてしまいます。
外からの衝撃に弱く、簡単に変形してしまうため、足に合った靴を選び、履かせてあげましょう。
子どもの足を元気に育てる3つのポイント
1.足に合った靴を選ぶ
2.正しい靴の履き方を知る
3.戸外で元気に遊ぶ
ファーストシューズは、
赤ちゃんが自分の力で立つことができ、10歩〜20歩、2m程度歩けた時に選びましょう。
1.足に合った靴を選ぶ
・足の長さ(つま先に5㎜程度の余裕)、幅、形に合ったもの ※靴下を履いたまま測る
・靴底が安定し、足の指の曲がる位置で底が曲がるもの
・かかとを包む部分が硬く、しっかりしているもの。正しい姿勢を作るために靴を履き始めてから1年くらいはハイカットがオススメ
・足の甲を紐や面ファスナー(マジックテープ)で止めることができるもの。足をしっかり固定するために、マジックテープが2つある靴がオススメ
大きすぎる靴を履くと、靴の中で足が動いてしまったり、靴が脱げてしまったりします。足が不安定になるので、つまずいたり転んだりする原因になります。
また、足が動かしづらくなることで、お出かけの際や遊んでいるときに早いうちに疲れてしまうことがあるかもしれません。
成長してすぐに履けなくなると考えて、大きめのサイズを買ってしまいがちですが、大きすぎる靴を履くことは、「正しい足の感覚の育成」にも影響します。
大きい靴やゆるい靴をずっと履いていると、足の感覚が磨かれないため、ゆるい靴が楽な靴だと思い、ゆるい靴を好むようになります。
その結果、本来なら合っているサイズの靴を履いても「きつい」と感じてしまうこともあります。
また、気に入っているからと小さい靴を履き続けると足の指の先端が曲がり、足の指の変形、爪の圧迫、爪の変形が起きます。
合わない靴を履き続けることは、外反母趾(がいはんぼし)や内反小趾(ないはんしょうし)、スポーツ障害など、将来の足だけでなく全身のトラブルの原因になることもあります。
1歳~3歳の間は1年で平均20㎜足が成長します。
そのため3カ月~4カ月ごとに1度、それ以降は4カ月~半年に1度計測し、サイズの合った靴を履かせてあげましょう。
2.正しい靴の履き方を知る
① 面ファスナー(マジックテープ)を全開にする
② 足を入れ、かかとでトントンと数回地面を打つ
③ 足首に近い方の面ファスナーからしっかり止める、つま先に余裕を持たせる
合言葉…「かかとトントン、マジックで閉めて!」
子どもが自分で靴を履けるようになることも大事ですが、正しい足の感覚や姿勢が形成されるまでは、大人がサポートしてあげましょう。
家では歩いていたのに、靴を履いたら歩かなくなる子どももいます。
いきなり靴を履いたことで歩けなくなるのも当然です。外に出て少しずつ慣らしていきましょう。
3.戸外で元気に遊ぶ
お気に入りの靴でたくさんお出かけしましょう!たくさん歩き、たくさん遊ぶことで、
セロトニン(脳内の神経伝達物質)が分泌され、子どもの成長につながります。
正しい靴を選び、きちんと履くと心地よいと感じることを子どもに身につけさせてあげられるといいですね。
私自身は、自分に合っていない靴を履いていたため内反小趾になりましたが、今からでも靴や中敷きを変えることで改善できるそうです。
子どもには自分に合った靴を履いて、元気な足を作ってもらいたいです。
協力:足と靴のサイズ 滑川市常盤町181 SCエール内
(ママライターS.E)