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編集部のライターたちが
富山での子育てに役立つ
富山のおいしい牛乳を飲もう
みなさん、牛乳は飲んでいますか?
牛乳をはじめ、ヨーグルト、バター、チーズなど、乳製品はどれも馴染みが深い食品。
子どもの成長期に欠かせないカルシウムが豊富で吸収率も高く、栄養価が高い食品と言われています。
今回は、その牛乳でも「富山県産牛乳」についてお伝えします。
富山県内の牛乳生産
富山県内には10市町村に約30戸の酪農家がおり、約2,100頭の乳牛が飼育されているそうです。なかには子育て世代の若い酪農家の方もいらっしゃいます。
県内の酪農家の元で生産された生乳は、主に北陸酪農業協同組合連合会へ出荷され、その後、県内の各メーカーにて製品化。主に県内のスーパーに出荷されます。富山県内には大手メーカーの参入は無く、人口比に対して乳牛メーカーの数が多く11件あります。地場のメーカーが頑張って製品化しているのですね。
富山県の牛乳の生産量は年間約1万2,000t。その約8割が富山県内で消費され、残りの2割が県外に出荷されています。
富山県産の牛乳って?
せっかくなら富山県産の牛乳を飲みたいと思いますよね。
県内の製造メーカーが作った牛乳には、県内の酪農家の方が育てた生乳が使われています。
スーパーなどで手に取った牛乳のパッケージ裏面を見て富山県の製造者であることをチェックすれば富山県産の牛乳が飲めますよ!
県内の生産量はそれほど多くないのですが、価格を抑えた県外産の牛乳が市場に流れてくることで、県産牛乳の消費が減り、行き場が失われることが懸念されています。
地産地消の考えにより、新鮮な県産牛乳の美味しさが見直され、消費者が増えることが県内の酪農家さんを応援することになるようです。
牛は生き物です。新型コロナウィルス感染症による学校の休校により、給食の牛乳が余ることもありました。
生産調整により生乳の出荷量を抑えると、通常の状態に復帰するまでに、約3年もの年月がかかるそうです。
酪農家さんはそうした苦労も抱えながら生乳を生産しています。
もっと知りたい牛乳
おいしい牛乳のポイントのひとつに殺菌製法があります。
牛乳には、一般的な高温殺菌牛乳と、低温殺菌牛乳(パスチャライズド牛乳)があります。
高温殺菌牛乳:超高温瞬間殺菌という殺菌製法を用いて製品化された牛乳。120~150℃の高温で1~3秒という短時間での殺菌法。市場の約9割の牛乳がこの製法を取り入れており、大量生産によりコストが安くなるメリットがあります。
低温殺菌牛乳:バスチャライゼーション(低温殺菌法)という殺菌製法を用いて製品化された牛乳。3~65℃で30分間、72℃以上で15秒以上、75℃以上で15分以上の3通りの殺菌方法があります。牛乳の風味を残した製法で、使用される生乳には鮮度と品質の良さが求められます。そのため、牛たちの健康面や衛生面から配送にいたるまで丁寧な管理が必要です。賞味期限が短くなりますが、手間をかけることで牛乳の美味しさを届けてくれています。
8月25日発行のはっぴーママ富山版82号「とやまごはん」のコーナーでも登場していただいたclover farmさんの生乳はスーパーでは八尾牛乳の商品として売られていて、低温殺菌牛乳です。
何気なく買っていた牛乳にも、生産者の生き物に携わるお仕事ならではの苦労や楽しみ、思いが詰まっています。
消費者側の意識ひとつで地産地消に貢献できることを知り、味わって飲みたいですね。
8月25日発行のはっぴーママ富山版82号「とやまごはん」のコーナーも、あわせて読んでみてくださいね。
(はっぴーママ編集部 ママライターY)
取材協力:clover farm