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編集部のライターたちが書き下ろした
富山での子育てに役立つ情報をまとめています

育児
2025.03.10

ことばの蓄積期~1歳児の言葉の発達を促そう~

子どもが1歳ぐらいになると、「あー、あー」や「うー、うー」とおしゃべりを始め、成長が早い子であれば「まーまー」などの一語文を話し始めることも。
そして、なかなかおしゃべりをしない子もいます。
個人差があるとわかりつつも「うちの子は話すのが遅いのではないか」と悩んでいるママもいるのではないでしょうか。

今回は、聴覚障害児を育てるママライターが、言語聴覚士から受けている療育や自宅で行っている取り組みをご紹介します。

 

子どもは2歳前後になると、たくさんの言葉を発することができるようになります。
この時期は「ことばの爆発期」と呼ばれ、その手前の1歳~1歳9カ月頃は「ことばの蓄積期」と言われています。
まだ発語はできなくても理解している言葉は約50~100語もあると考えられています。
この蓄積期に、ママも子どもも楽しみながら言葉をインプットしていくことが、豊かな発語の第一歩となるので、そのポイントを知っておきましょう。

 

 

1 、言葉のシャワーを浴びさせる

1歳児は、周囲の大人が話す言葉をよく聞いています。
日常生活の中で、できるだけ多くの言葉を浴びさせましょう。
例えば、朝起きた時に「おはよう」と声をかけたり、おむつを替える時に「おむつを替えようね」と話しかけたりすることで、日常的な言葉を自然に覚えられますよ。

 

 

2 、シンプルで明確な言葉を使う

1歳児には、シンプルで分かりやすい言葉を使うことが効果的です。
短い文章や単語を用いて、子どもが理解しやすいように話しかけましょう。
また、指を差して「これがりんごだよ」「これはワンワンだね」など、具体的な物や状況を示しながら話すことで、言葉の意味を理解しやすくなります。

 

 

3、 繰り返しや強調を応用する

1歳児に新しい言葉を覚えさせるためには、繰り返しが重要です。
同じ言葉やフレーズを何度も使い、子どもの記憶に定着させましょう。
また、強調したい言葉を少し大きな声で言ったり、ゆっくりと発音したりすることで、子どもの注意を引きやすくなります。

 

 

4 、ジェスチャーや表情を交えたコミュニケーションをする

言葉だけでなく、ジェスチャーや表情もコミュニケーションの一部です。
例えば、「バイバイ」と言いながら手を振る、「おいしい」と言いながら笑顔を見せるなど、視覚的な情報を加えることで、子どもの理解を助けます。
言葉と動作が結びつくことにより、言葉を覚えやすくなります。

 

 

5 、質問形式の会話をする

質問を交えた会話は、子どもの考える力を引き出し、言葉の発達を促します。
例えば、「これは何?」と尋ねたり、「あれを持ってきてくれる?」とお願いしたりすることで、子どもが自発的に答えを出す機会が作られます。
答えが出ない場合でも、親が正しい答えを教えることで学びにつながります。

 

 

6 、読み聞かせの習慣をつける

絵本の読み聞かせは、言葉の発達に非常に効果的です。
子どもが興味を持つ絵本を選び、毎日少しずつでもいいので読む習慣を身につけましょう。
絵本の中に出てくる新しい言葉や表現を、楽しみながら学ぶことができます。
親が忙しくて毎日読めないときは、子どもが絵本に興味を持ち、自分でページをめくるだけでも、言葉の発達に役立ちます。
絵本は身近な存在にしておきたいですね。

 

 

7、 親子の触れ合いを大切にする

1歳児にとって、親との触れ合いは安心感を与え、言葉の発達にも良い影響をもたらします。
スキンシップを取りながら、子どもの目を見て話しかけることで、親子の絆が深まり、言葉のやり取りもスムーズになります。

 

 

 

 

お子さんの言葉の発達が遅いかも…と悩んでいる方がいるかもしれませんが、子どもはじっくりと言葉を蓄積している時期です。
たくさん蓄積することで、子ども自身がお話ししたい!と思えるようになったときに発語を手助けできます。
「ことばの爆発期」は子どもによって早いこともあれば遅いこともありますので、焦らずに備えておきましょう。

 

 

 

3歳になる聴覚障害児の我が子は、日常生活の中で積極的にコミュニケーションをとってきたことで、2歳頃に「ことばの爆発期」が訪れました。
健常児と変わらないコミュニケーションができるようになっています。
親子で楽しく言葉を交わしながら、子どもの成長をサポートしていけると良いですね。

 

 

 

参照

子どもとのコミュニケーションがどんどん増える!ことばをひきだす親子あそび(著寺田奈々)

ことばの遅れのすべてがわかる本(中川信子監修)

 

 

(ママライター S.E)